天声人語」: 朝日新聞デジタル

連載中の漫画「オチビサン」の第6巻が発売されました. 自然あふれる豆粒町でオチビサンと仲間たちが過ごす春夏秋冬を、安野モヨコさんが豊かな色彩で描いています. 6巻のために描き下ろした新作の長編3本、計32ページも収録. オチビサンの少し大人っぽい一面や、シロッポイとの友情、探求心全開のナゼニの物語などが、新聞とはひと味違ったモノクロの絵で楽しめます. オチビサンの特製しおりもついて、税抜き740円. 書店やASA(朝日新聞販売所)、朝日新聞出版(http://publications.asahi.com/)からも購入できます. なお、オリジナルグッズは、「まめつぶ屋」(http://endiarenas.hatena.ne.jp/)または「朝日イベントプラス」(http://shop.asahi.com/)で販売中です. 機械が好きか嫌いか. こんな問いはいまどき、相手にされないかも知れない. 機械なしの暮らしなどない. 携帯電話は断固使わないという人が以前はいたが、最近ほとんど見かけなくなった気がする▼機械と人間の間合いをめぐり、戦中に大まじめな議論があった. 真珠湾攻撃の翌年、「近代の超克」と題する座談会だ. 機械文明は近代西洋、とりわけ米国のものである. しかし、敵の産物だからといって否定はできない、うまく使いこなすのだ、という主張に反発が出た▼批評家の河上徹太郎が「精神にとっては機械は眼中にない」といい、同じく小林秀雄も「賛成だ. 魂は機械が嫌いだから」と同調した. やみくもな言い分である. それは問題を避けているだけだという真っ当な反論もあったが、物別れになった▼昔の話を思い出したのは、きのうの本紙経済面「異才面談」を読んだせいだ. 国立情報学研究所新井紀子(のりこ)教授が語る未来の予測である. 人工知能を進歩させ、東大の入試に合格させる計画を進めている▼機械の職場進出が大きく広がり、人々の雇用を奪う可能性があるという見通しに、どきっとする. もっともそんな流れはとっくにあった. アグugg クラシックミニ ブーツ 2014 まず職を失ったのが女性だったから大騒動にならなかっただけだという指摘にも、はっとする▼予測通りになって、河上らのような機械嫌いが再登場するだろうか. しかし、技術の進歩を羽交い締めにすることは難しい. その場合は、新たな働き方や生き方を編み出すしかない.

心臓の動き、本物そっくり シミュレーショ