サバイバルキッズ ~LOST in BL

これはパリでしか撮れない大人の洒落た映画です. 第84回アカデミー賞脚本賞を受賞したウディ・アレン監督の最新作は、アメリカなんぞでは絶対に撮れない、過去と現代が共存している芸術の都パリだからこそ、その魅力を大いに放つ大人のファンタジーコメディ. これぞパリの魅力を十二分に語っている映画でしょう. OPから様々なパリの街並みを様々な時間帯や空模様と共に見せるこの映画. 凱旋門の前を走る車、ルーブル美術館の広場で休む人々など、ウディ・アレン監督はよっぽどパリが好きなんだなぁ~とだけ思って何気に見ていたのですが、実は映画の後半になってこのOPに深い意味があることに気付かされるんですよね. そもそもこの映画の主人公である小説を執筆中の脚本家ギルは超現実主義の婚約者からはパリ移住を否定されるわ、婚約者お気に入りの知ったかぶりエセ教養人から懐古主義を否定されるわと現実世界に嫌気が差している、黄金時代と言われた1920年代に大いなる憧れと尊敬の念を抱いている男. そんな彼が真夜中のパリで1920年代にタイムスリップしてフィッツジェラルド夫妻、ヘミングウェイ、ダリ、ピカソといった有名芸術家たちと出会うとなれば、当然現代より黄金時代の方が居心地がいいと感じるもの. でも1920年代で出会ったピカソの愛人アドリアナと、彼女が黄金時代と憧れる1890年代にさらにタイムスリップしてゴーギャンドガと出会うと、彼らはルネサンス時代が黄金時代と言う始末. つまりギルが気付いたように現代に不満を持つ人は常に過去のある年代を黄金時代と美化して憧れるものであり、そこに気付けば現代で自分がやるべきことは見つかる訳なんですが、実はそれって既にOPでのパリの街並みを撮った映像だけで語られていることなんですよね. というのもパリにはタイムスリップしなくても常に黄金時代の名残を感じることが出来る魅力がたくさんあります. それが凱旋門ルーブル美術館、ベルサイユ宮殿といった歴史ある街パリが様々な黄金時代を経て遺してきた、いわば黄金時代の痕跡. そして凱旋門の前を走る車やルーブル美術館の広場で休む人々といった風景が語るように、パリという街は今もなお新たな黄金時代を迎えるために過去と現代が共存しながら新たな歴史を刻んでいる. パリに芸術を愛する人が多いというのも、言い換えればヘミングウェイやダリといった芸術家たちの魂を感じることができるという魅力. そんな素晴らしい魅力を感じ取り理解できるのはやはり芸術を愛する者だけ. 超現実主義者やエセ教養人には到底理解もできなければ感じ取ることもできないでしょう. 晴れよりも雨のパリが一番魅力的だと感じるのも同じこと. そんなパリの深い魅力を感じ取ったウディ・アレンが書く脚本は消えた探偵がルネサンス時代に迷い込むというオチが用意されていたりなど、本当に大人の洒落た要素が満載. そりゃ最高傑作と称賛されるのも納得ですわ. 深夜らじお@の映画館 はピカソの絵を何でも誉めるエセ教養人がギルに言い負かされるくだりが大好きです. ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう. ここまで進めても、フナが主食だったりします (^_^;) [76日目 ~ 90日目] しばらく狩に専念してみましたが、 猪1頭と鹿1頭しか捕れませんでした. 今作は、なかなか罠大にかかりませんね. 狼とバトルしても 肉や毛皮が手に入らない場合が何度かありました. バグ? 81日目、湖から下へ行き、岩を動かして 最初の洞窟へ戻ってきました. 82日目に遺跡の探索開始. 体力が無くなったので、途中で戻りました. ウナギを捕ったら、ルアーを作れるようになりました. 85日目に2回目の遺跡探索. 前作は長くてうんざりしましたが、 今作はあっさり通過できました. 現時点では行けない 遺跡の左側が難しい可能性もありますけどね. 遺跡の先には、家を作れるところがありました. また7工程…. 浜辺でボートを発見. どうやら他にも人がいそうです. 先月 27日 、シネ・リーブル神戸に 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版: 破』 を見に行ったときのこと. その日は同じくシネ・リーブル神戸で上映されている『ディア・ドクター』も見る予定で、 『破』 の14:15~16:05のチケットと16:20~上映開始の『ディア・ドクター』のチケットを朝8時に購入しました. ところが別の映画館で 『それでも恋するバルセロナ』 を見てから14時頃にシネ・リーブル神戸に戻ってくると、なんと 『破』 が5分押しになっていることが判明. 全席自由席のシネ・リーブル神戸では上映開始10分前に開場なので、 『破』 の終了時刻がズレればもちろん『ディア・ドクター』の開場時間にも間に合いません. せっかく整理番号1をゲットした私にとってはまさに想定外の問題でしたが、劇場スタッフさんに事情を説明すると、特別に一番後ろの真ん中の席を取っていただけることになりました. そして 『破』 を見終わると時刻は16:15過ぎ. 急いで映画館内を移動し『ディア・ドクター』が上映される劇場で女性スタッフさんたちに事情を説明し、そのまま席に案内されるはずでしたが、なんと今度は映画館側の不手際で他のお客さんにその臨時指定席に座られてしまうという問題が発生. もう予告編が上映されようかという段階で残席は一番前の端しか空いておらず、女性スタッフさんたちもあたふた. 私もお願いしていたことが守られてないわ、残席が希望席と真逆だわで「ダメだ、こりゃ」な状態. 女性スタッフさんたちも「次の上映回に振り替えできますが」と仰ってくれるも、その上映回の終了時刻は21時. さすがに映画3本見終わるのが21時は体力的に厳しいですし、別の日に振り替えてもらうにしても神戸から明石までの交通費が往復で1000円で、これまた厳しい. そこで私はダメ元で「交通費半分だけでももってもらえませんか? 」と交渉すると、今度はしばらくして現れた責任者の男性スタッフさんが「今回だけは招待という形で無料で見ていただけるようにしますが」とか「一番後ろの席横にパイプいすに座っていただくという形もできますが」といろいろと気を遣ってくださいました. でも私も「シネ・リーブルさんの椅子は座り心地がいいのでパイプ椅子は勘弁願います」とか「できれば気持ちを落ち着けた状態で映画は見たいので」と自分の「映画を見る」ということに対する気持ちを正直に、かつ紳士的に冷静に、でも熱く語ったところ、結局交通費を全額もってくれ今回分も払い戻しをしてくれました. ちなみに実はこの責任者の男性スタッフさんとは偶然にも 『破』 の開場前に「今日は凄い込んでますね~」「鶴瓶さんには失礼ですけど、まさか『ディア・ドクター』がここまで込むとは思いませんでした」などとお話をさせていただいていた方で、約1時間半ぶりの不運な再会にも関わらず、お互い「映画館のスタッフさんとお話することが好きなんです」「普段はお客様とお話することも少ないので、私も楽しかったです」などとスムーズに会話が弾んだことも、大きなトラブルにならなかった一因でした. まぁ私自身、トラブルに巻き込まれたときは絶対に感情的にならないことを常日頃から心掛けていますし、こちらが損をしない限り相手が誠意ある対応を取ってくれれば、それ以上は何も望みません. だって傍から見てクレームでわめいている大人って凄く格好悪いですし、今後もこの映画館に通うことを考えれば悪い欲は出さないのが本当の大人というもの. それに先に対応して下さった女性スタッフさんたちも丁寧で一生懸命な対応を考えると、逆にその対応には敬意を示すべきだと思うんです. ですから私も帰り際にはその責任者スタッフさんに「女性スタッフの方にも丁寧な対応をしていただきまして、ありがとうございましたとお伝えください」とお礼を言ってから帰りましたよ. てな訳でまだ『ディア・ドクター』は見れていませんが、改めてシネ・リーブル神戸という映画館がいかに素晴らしいかが再認識できたことは、ある意味凄く嬉しいことでした. やっぱり映画愛のある方が映画館スタッフでいてくれることが一番ですよね. ワーナーマイカルシネマズ明石 さんも見習ってほしいものです. 深夜らじお@の映画館 はこれからもシネ・リーブル神戸を贔屓します.