米MS、上場後初の四半期赤字 グーグルは

東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国外相らは8日夜、カンボジアの首都プノンペンで夕食会を開き、外相会議が事実上始まった. 会議は9日まで開かれ、一部加盟国が中国と抱える南シナ海の領有権問題や11月の首脳会議で採択を目指すASEAN人権宣言などを話し合う. 南シナ海をめぐっては、8日の中国との高官協議で、領有権問題の平和的解決をうたってASEANと中国が2002年に署名した「行動宣言」を格上げし、法的拘束力のある「行動規範」の作成に入ることで原則合意. 11日の中国との外相会議で、規範の原案作りに着手することを正式に決定する見通し. 一方、8日の高官協議では、原案作りの枠組みが議論され、中国側が学者などを交えた協議を提案したのに対し、高級事務レベルでの会合を希望するASEAN側と主張が平行線をたどった. ASEAN側の一部からは「中国の提案は議論を長引かせようとする意図がある」(加盟国の外交当局者)と不信の声が出ており、原案作りを前に「年内の規範策定は難しいのでは」との消極論がすでに出ている. 株安が世界的に広がっている. 欧州の政府債務(借金)危機への不安が再燃するなど、世界経済の先行きに懸念が強まっているためだ. 4日の欧米市場の大幅安を受け、5日の東京市場日経平均株価が続落. 一時、約1カ月ぶりに9600円台をつけた. 日経平均の午前の終値は、前日より92円00銭(0.94%)安い9727円99銭. 午後1時時点は同93円86銭安い9726円13銭. 外国為替市場で円高が進んでいることもあり、世界経済の動向に左右されやすい自動車や電機など幅広い銘柄が売られている. 前日は今年最大の230円超の下落だった. 東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同8.23ポイント(0.99%)低い827.13. 出来高は10億7千万株だった. 午後1時時点のTOPIXは同7.75ポイント低い827.61. 日経平均の下落を受け、5日のアジア市場も、台湾や香港で値下がりしている. 株安の発端は、4日に発表された豪州の2月の貿易収支が赤字だったことだ. 主な輸出先である中国の景気先行きへの懸念が強まった. さらに中国の主な輸出先である欧州で、財政状況が厳しいスペイン政府が4日におこなった国債の入札の結果もよくなかった. 米マイクロソフト(MS)が19日発表した今年4~6月期決算は、純損益が4億9200万ドル(約390億円)の赤字となった. 1986年に上場してから初めて四半期ベースで赤字を出した. 07年に買収したインターネット広告会社「アクアンティブ」が業績不振のため、企業価値を低く見直し、買収した金額とほぼ同じ62億ドル(約4900億円)を損失として計上したことが響いた. ただ、売上高は前年同期比4%増の180億5900万ドル(約1兆4200億円)だった. 主力の業務用ソフト「オフィス」などビジネス部門が堅調で、ゲーム機「Xbox360」の娯楽部門も伸びたからだ.