スイセンの香り、山に漂う 見頃は2月 福

北九州市門司区の白野江植物公園で、山の斜面に植えたニホンスイセンが咲き始め、辺りに甘い香りを漂わせている. 山頂広場へ向かう途中の「水仙の丘」周辺に約5万本が植えられており、今は5分咲き程度. 2月に入って一番の見頃を迎え、3月上旬まで楽しめるという. 来日中のタイのインラック・シナワット首相(44)は9日午前、都内の迎賓館で朝日新聞記者と会見した. 首相は、多くの日系企業が被災した昨年の大洪水の再発防止策として、ダムの早期放水や、運河や堤防などの整備、治水計画の見直しなどに着手したことを強調. 「最悪の事態を想定して対応を進めている. 去年のような洪水は再び起きない」と述べ、直接投資の4割を占める日本企業に投資継続を訴えた. インラック氏の訪日は、昨年8月の首相就任後、初めて. また日本の報道機関との単独会見は初めて. 首相によると、新たな洪水対策を打ち出すため、まず昨年の問題点を調査した. その結果、省庁の縦割りの弊害や中央政府と地方の連携の不備などが浮かび上がり、洪水対策の指揮系統を首相の下に一本化することを決めた. その上で、対応が後手に回った治水対策について、首都を流れるチャオプラヤ川上流のダムの早期放水や遊水地域への計画的な氾濫(はんらん)などで「(首都圏の)運河の限界水量を超えて道路にあふれないよう、海にできるだけ早く流す」(首相)との方針を打ち出した.