大手ゼネコン4社、売上高好調 大林組・鹿

世界銀行は14日、世界経済成長の最新の見通しを発表した. 2014年の世界全体の経済成長率は3・2%とし、昨年6月時点の前回見通しよりも0・2ポイント引き上げた. 13年の2・4%よりも0・8ポイント高く、成長が強まるとみている. 見通しを引き上げたのは、日本と米国の景気回復が予想通り進むのに加えて、債務(借金)危機に悩まされたユーロ圏経済の回復が強まるためだ. 各国・地域別の今回の見通しは、ユーロ圏が1・1%で、前回見通しの0・9%から引き上げた. 13年は0・4%のマイナス成長の予測だが、14年はプラスに回復する. 財政の急激な引き締めが和らぐほか、好調なドイツ経済がユーロ圏全体を引っ張るという. ゼネコン大手4社が12日発表した2013年9月中間決算は、被災地の復興など公共事業の拡大や消費増税を控えたマンションの駆け込み需要で、全社が売上高を伸ばした. ただ、建築資材や人件費の高騰が響き、大林組と鹿島は営業利益が減った. 「目標を大きく超えた. えらく好調だ」(清水建設の黒沢成吉副社長). 東京近郊では外環道などの高速道路工事が進み、被災地では三陸縦貫道や市街地のかさ上げ工事など大規模事業が相次ぐ. マンションの建設ラッシュや、景気回復を受けた商業施設の建設も追い風になった.