42歳岡崎・高木美、残り3枠狙うスケー

桑原紀彦】北九州市が来春以降の電力調達の入札で新規業者も参加しやすい新制度を導入した. 個別の施設ごとにしていた契約を見直し、複数の施設をまとめて発注する一般競争入札を実施. 発注規模を大きくして、工場の余剰電力などを安く売る「新電力」(特定規模電気事業者)も参入しやすくして競争を促し、電気代を抑える狙いがある. 新制度はまず市立学校で採用. これまで各校単位で九州電力と随意契約してきたが、来年度の電力供給で市立学校を三つに分け、各グループごとに一般競争入札を実施した. 今月あった入札には九電や新電力など5社が参加し、いずれも新電力の丸紅(東京)が落札した. 担当者は「節減効果は試算中だが、従来より安くなるだろう」と話す. 新制度導入の背景には、九電が今年4月から企業向け電気料金を平均11・94%値上げしたことがある. 市の電気代が年間5億円増える見通しになり、北橋健治市長は九電との契約見直しを検討すると表明. 市は施設をグループ化して一括発注すれば新電力側も供給計画を立てやすく、多くの会社が参入できると判断した. 体育館などの入札への導入も検討中だ. 施設をグループ化して電力を一括発注する入札は神奈川県で昨夏実施し、今年度分では約6600万円節減. 東京都も10月からの調達分で実施して、年約1億9千万円の節約を見込む. 福角元伸】スピードスケートのソチ五輪代表選考会が27日、長野・エムウエーブで開幕する. ワールドカップ(W杯)前半戦で男女4人がすでに内定し、残りの枠を争う. 6大会連続出場を狙う岡崎朋美(富士急)、前回のバンクーバー大会に中学生で出場した高木美帆(日体大)は、連続出場へ正念場を迎える. 女子500メートルは小平奈緒(相沢病院)が内定して、残り3枠. 出産後初の五輪挑戦の岡崎は、辻麻希(開西病院)らのW杯組、国内戦好調の仁科有加那(日本電産サンキョー)らに割って入ることが条件となる. 岡崎は12月のジャパンカップ第4戦で500メートル(2回合計タイム)を制した. 空気抵抗や氷の状態の影響が出やすい屋外リンクで、1回目が39秒86. 今季の国内タイムランキングも39秒19で7位と、37、38秒台でレースを展開するW杯組とは、差がある. 岡崎は「自分の持っているものを全て出したい. いいスケーティングを重視したい」. 42歳のベテランには、進退を賭けた勝負になる.