国連派遣団の隊員52人拘束 スーダンの反

スーダン西部ダルフールの反体制派最大勢力「正義と平等運動(JE... スーダン西部ダルフールの反体制派最大勢力「正義と平等運動(JEM)」は20日、国連アフリカ連合ダルフール派遣団(UNAMID)の隊員52人を拘束したと公表した. セネガル人中心の隊員がスーダンの治安部隊を伴ってJEMの支配領域に許可なく立ち入ったためだとしている. ロイター通信が伝えた. UNAMIDは国連とアフリカ連合の合同部隊で、ダルフール紛争での平和維持活動を担っている. 紛争は、2003年ごろから激化. 政府が支援するアラブ系民兵による住民殺害も相次ぎ、死者が約30万人に上るなど、世界最悪の人道危機と呼ばれている. スーダン政府は昨年7月、小規模な反政府勢力の連合体と和平協定を結んだが、JEMは参加していない. 昨年12月には、JEMの指導者ハリル・イブラヒム氏が政府軍に殺害されている. (ジュバ=杉山正).